2013年07月26日
GEIBUN コント 「走れメロス」 名作をパロっていいのかな?
2013/07/12 GEIBUN コント 「走れメロス」
脚本 出演 GEIBUN M&H
動画編集 KF
「走れメロス」のパロディコントです。
笑ってやってください。
【動画】
脚本 出演 GEIBUN M&H
動画編集 KF
「走れメロス」のパロディコントです。
笑ってやってください。
【動画】
2009年03月17日
第7回文化公演演劇ストーリー
過去の作品ですがビデオをUPしました。コメディです。
不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)
平成18年11月25日(土)公演実施
「1」
「2」
「3」
「脚本」
不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)
平成18年11月25日(土)公演実施
これから始まる物語は、希望を失った二人の男の話です。
ここは都会の真ん中
一人の男が今日もいやいや仕事をしています。
彼のしごとは、夜中にマンホールの点検をする仕事です。
あ!うわさをすると、その男が今日もマンホールの点検にやってきました。
(舞台 上手 花道上手より登場・・せりだしまで、だらしなく歩く)
A 「あーあー、今日もみんなが眠っているこんな夜中に、マンホールの点検か。俺っていったいいつまでこんな仕事してるんだろ。」(大きなため息)
(舞台 下手からBがとことこと登場 Aに気づき元気なく)
B 「あ!先輩!お先に 今日は早番だったんで、これで失礼します。朝まで頑張ってください。!」(元気なく立ち去ろうとする)
A 「ああ!これからアパート帰ってねるんか?」
B 「はい、べつにすることもないんで寝ます。」
A 「そうだよな!彼女いるわけでもないし、いたとしてももう夜だしな。」
B 「はい寝ます。いい加減、こんな仕事やめようかとおもっているんですけどね、他にやりたい仕事もないし、何やったって面白くもないし。では、お先に。」
(Bが立ち去ろうとすると)
A 「おい、あぶない 」 (Bを呼び止めようとする)
B 「 ん?なんです?(振り向いた瞬間 バランスをくずし、マンホールの中へ)うわあ!!」 (張り出し舞台からB落ちる)
A 「おーい!だいじょうぶかー?」
どうやら、一人の男が、マンホールに落ちたようです。
しかし、かなり深いらしく、底に落ちた音が聞こえません。
もう一人の男はマンホールの中を覗き込みました。
ところが、マンホールをのぞいても真っ暗で何にも見えません。
ふと、何者かが後ろから男を押したように感じた瞬間。
男は、吸い込まれるようにしてマンホールの中へ落ちてしまいました。(暗転)
(張り出し舞台からA落ちる)
(二人はすぐ張り出し舞台に上がる)
(照明が付き、Bの上にAがかぶさるようにしている。)
B 「お、重い どいてください」(Aを跳ね除けるように)
A 「ご、ごめん…誰かに押された気がしたら、俺もおっこってしまった。」
B 「僕も、誰かに足を引っ張られた気がしました。」
A 「ここは何処だ!マンホールの中じゃないな?」
(辺りを見渡し、二人で顔を見合わせる)
二人はあたりを見回し、立ち上がりました。
一人の男が手の中に、なぜか、小さな紙切れが入っているのに気づきました。
A 「紙切れだ。」
B 「何か書いてありますか?」
A 「ようこそ、不思議の国へ、ここから出たかったら、矢印の方向へ進んで、ゆの付いた言葉を捜してください。」
A 「おい、どうする? 」 (Bの顔を見る)
B 「どうするって‥?行くしかないでしょう。このままじゃ出られそうもないし。」
(二人は、矢印を探す。)
しばらく矢印をさがしていると、壁に大きな矢印が見えました。
二人は、ゆっくりと矢印のほうへ歩き始めました。
しばらくあるくと、遠くのほうに、明かりが見えました。
その前には、「マジックの国」と書かれた看板が見えました。
B 「マジックの国?! 何ですかね?」
A 「とりあえず、行ってみるしかない。」
(上手へ引っ込む)
( 幕上がり )
テーブルマジック
二人は、テーブルマジックに見入ってしまっていました。
マジックが終わり、あたりはまた静寂世界が広がっていました。
(AB上手から出る)
A 「出口は、ここではなかったようだな。」
B 「どうしたら出られるんですかね?」
A 「ヒントはこの紙切れしかない!」
B 「出たかったら、矢印の方向へ進んで、ゆの付く言葉を捜す。ですか?」
A 「そのようだな。矢印はないか?」
二人は、また矢印を探しました。
遠くの壁に小さな矢印を見つけ、矢印の方に歩いていくと、今度は、「美しさの国」という看板がありました。
A 「美しさの国だとよ。ゆではないな。」
B 「行ってみるしかありませんよ。何か新しいヒントがあるかもしれません。」
(上手へ)
( 幕上がり )
エステ実演
二人の男は、いつのまにか美しさの国を一生懸命見ていました。
(上手から)
B 「すごい、国でしたね。」
A 「ああ、あいさつがすごかった。」
B 「なんか器機も高そうでしたね。」
A 「ここも、出口ではなかったようだな。」
B 「また、矢印を探すんですか?」
A 「それしかないだろ。」
二人は、また、矢印を探し始めました。
しばらく探すと、今度は床に大きな矢印を見つけました。
A 「おい、矢印だぜ」 ( Bを見る)
B 「はい、矢印ですね。 向こうのほうですね。」
( Aを見て 矢印のほうを指し示す)
二人が少し歩いていくと、なにやら扉が見えました。
そこにはひらがなで「かみの国」と看板に書いてあります。
A 「かみの国?神様のくになのか?」
B 「はぁ?! 僕たちは、死んでしまったのでしょうか?神様に合えるってことは、天国なんでしょうか?」
A 「死んでるわけ無いだろ、とにかく入ってみよう。」
(上手へ)
二人の声に反応するように扉が大きく開きました。
( 幕 上がり )
ヘアー科実演
(AB上手から)
A 「 かみの国って、ヘアースタイリングをする国かぁ 」
B 「 みんな、器用ですねー。なんか僕も、やってみたくなってきました。」
A 「ここも出口じゃないな。何かヒントはないのか!」
B 「あの、僕のポケットに紙切れが入っていました。」
A 「え?出口のヒントかもしれない。なんて書いてあるんだ。」
B 「次はもっと不思議な国です。ゆの言葉は見つかりましたか?って書いてあります。」
A 「ゆの言葉なんて・・・いったい何を言いたいんだ!分かりやすく教えろよ!いい加減に出してクレー!」
B 「あ!矢印です。向こうに光っています。」
A 「看板が見えるぞ!何々?表現の国? わけのわかんない国ばっかりだなここは・・・」
二人は、矢印の方に歩いていきます。
すると遠くのほうから、なにやら音がしてきました。
二人は耳を済ませて、音のするほうへ歩いていきました。
( 幕 上がり )
A「なんだ!お、大勢いるぞ… 何してるんだ。」
(AB舞台上手へ)
福祉科の手話
(AB舞台上手から)
A 「言葉を手で表現してたぞ。」
B 「ゆの言葉って!指の言葉ってことじゃないんですかね?」
A 「そうかもしれない。でも出口らしきものは無いぞ。」
B 「違うんですかね。」
A 「わからん。」
B 「あれ?むこうにまた人が大勢いますよ。」
A 「行ってみるか?」
(AB舞台上手へ)
(明るくなり)
芸術文化コースダンス
(AB花道上手から)
B 「懐かしい、ダンスです、実は僕、昔ダンサーになろうと思ってダンスしてたんです。いつの間にかそのこと忘れてしまっていました。あの時はたのしかったなあ!」
( 空を見上げる )
A 「人は、言葉だけではなく、自分の思いをいろんな形で表現できるんだな」
( うれしそうに)
B 「あぁ。僕たちにもやる気になれば、何かできるかもしれない。」
A 「そうだな、俺たちにも・・」
B 「先輩、腹へってきません?」
A 「 あぁ、腹へった。いつもなら、飯食ってる時間だよ。」
(力なさそうに、うつむきながら)
B 「なんか食べたいなあ」 ( 空を見上げて)
A 「レストランがあればいいのに 」( B の顔を見ながら)
B 「こんなところにあるわけないでしょ!!」( 切れ気味にいう)
二人は、顔を見合わせながら、立ち止まりました。
急に冷たい風が吹いてきます。
二人は、怖くなりました。
すると目の前に、ひとりの執事が現れました。
(執事上手花道より)
執事 「おなかがすいたでしょう。こちらへどうぞ」(と丁寧にニ人を案内する。)
ふたりはその後を恐る恐るついていきます。
執事は大きな看板の前で立ち止まりました。
(張り出し舞台を3人回る)
二人の目の前には「食の国はもうすぐです」と書いた看板がありました。
A 「 食の国って?」(笑顔でBを見る)
B 「 あぁ、食の国にって、きっと」(さらに笑顔でAを見る)
AB同時に 「 飯が食える」(大きな声で)
執事「ここを行くとレストラン食の国です。あと、一名様が食事が出来ます。」
B 「一名様!」
A 「二人だめ?」
執事「一名様分しかご用意がありませんので!」
A 「一名様分を二人でってことではだめ?」
執事「それは出来かねます。」
B 「おなか減ってるんです。飢え死にしそうなんです。どうかお願いします。」
A 「どうかおねがいします。」
ふたりは必死に頭を下げる。
執事「いたしかたありませんね。ではついてきてください。」
A 「助かった。」
(3人下手花道へ)
調理科・ホテル科の実演
(AB上手花道より)
B 「あぁ 今までにこんなおいしい料理食べたことがないです。」
A 「そうだな、なんか夢のような感じだ」
B 「最高でした。」
A 「実はな!俺!昔!調理師を目指してたんだ!おいしい料理を大勢のお客さんに食べさせてあげたかった。」
B 「そうなんですか?先輩!今からでも遅くないんじゃないですか?僕は、ここを出られたら、また好きなダンスを習い始めようかと考えています。」
A 「そうか!俺もここを出られたら、調理師免許を取りに学校に行きたくなった。」
B 「ここに来て思ったんですが。このくにの人たちはどれも、楽しそうに仕事をしていましたよね」
A 「あぁ 俺たちとは、何かが違う。みんな生き生きとしていた。」
B 「そう!仕事に夢を持って頑張っていた。」
A 「そうだ!俺たちは、夢をあきらめていたんじゃないかな?」
B 「あ!」
A 「あ!」
B 「ゆの付く言葉!」
A 「そうだ!夢だ!」
(ABストップモーション)
気が付きましたね?
私たち人間は、考えるという力と、夢を見つめるという力を与えられました。
それぞれが、それぞれにしかできない何かをするためにここにいるのです。
だから、自分の力を信じて、ゆっくりと一歩ずつ前を向いて歩いて御覧なさい。
さあ!出口の扉はもう開いています。
あなたたちの夢に向かって歩いてください。
(暗転)
不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)
平成18年11月25日(土)公演実施
「1」
「2」
「3」
「脚本」
不思議の国(原作 松尾恵 脚本 藤村 恭一)
平成18年11月25日(土)公演実施
これから始まる物語は、希望を失った二人の男の話です。
ここは都会の真ん中
一人の男が今日もいやいや仕事をしています。
彼のしごとは、夜中にマンホールの点検をする仕事です。
あ!うわさをすると、その男が今日もマンホールの点検にやってきました。
(舞台 上手 花道上手より登場・・せりだしまで、だらしなく歩く)
A 「あーあー、今日もみんなが眠っているこんな夜中に、マンホールの点検か。俺っていったいいつまでこんな仕事してるんだろ。」(大きなため息)
(舞台 下手からBがとことこと登場 Aに気づき元気なく)
B 「あ!先輩!お先に 今日は早番だったんで、これで失礼します。朝まで頑張ってください。!」(元気なく立ち去ろうとする)
A 「ああ!これからアパート帰ってねるんか?」
B 「はい、べつにすることもないんで寝ます。」
A 「そうだよな!彼女いるわけでもないし、いたとしてももう夜だしな。」
B 「はい寝ます。いい加減、こんな仕事やめようかとおもっているんですけどね、他にやりたい仕事もないし、何やったって面白くもないし。では、お先に。」
(Bが立ち去ろうとすると)
A 「おい、あぶない 」 (Bを呼び止めようとする)
B 「 ん?なんです?(振り向いた瞬間 バランスをくずし、マンホールの中へ)うわあ!!」 (張り出し舞台からB落ちる)
A 「おーい!だいじょうぶかー?」
どうやら、一人の男が、マンホールに落ちたようです。
しかし、かなり深いらしく、底に落ちた音が聞こえません。
もう一人の男はマンホールの中を覗き込みました。
ところが、マンホールをのぞいても真っ暗で何にも見えません。
ふと、何者かが後ろから男を押したように感じた瞬間。
男は、吸い込まれるようにしてマンホールの中へ落ちてしまいました。(暗転)
(張り出し舞台からA落ちる)
(二人はすぐ張り出し舞台に上がる)
(照明が付き、Bの上にAがかぶさるようにしている。)
B 「お、重い どいてください」(Aを跳ね除けるように)
A 「ご、ごめん…誰かに押された気がしたら、俺もおっこってしまった。」
B 「僕も、誰かに足を引っ張られた気がしました。」
A 「ここは何処だ!マンホールの中じゃないな?」
(辺りを見渡し、二人で顔を見合わせる)
二人はあたりを見回し、立ち上がりました。
一人の男が手の中に、なぜか、小さな紙切れが入っているのに気づきました。
A 「紙切れだ。」
B 「何か書いてありますか?」
A 「ようこそ、不思議の国へ、ここから出たかったら、矢印の方向へ進んで、ゆの付いた言葉を捜してください。」
A 「おい、どうする? 」 (Bの顔を見る)
B 「どうするって‥?行くしかないでしょう。このままじゃ出られそうもないし。」
(二人は、矢印を探す。)
しばらく矢印をさがしていると、壁に大きな矢印が見えました。
二人は、ゆっくりと矢印のほうへ歩き始めました。
しばらくあるくと、遠くのほうに、明かりが見えました。
その前には、「マジックの国」と書かれた看板が見えました。
B 「マジックの国?! 何ですかね?」
A 「とりあえず、行ってみるしかない。」
(上手へ引っ込む)
( 幕上がり )
テーブルマジック
二人は、テーブルマジックに見入ってしまっていました。
マジックが終わり、あたりはまた静寂世界が広がっていました。
(AB上手から出る)
A 「出口は、ここではなかったようだな。」
B 「どうしたら出られるんですかね?」
A 「ヒントはこの紙切れしかない!」
B 「出たかったら、矢印の方向へ進んで、ゆの付く言葉を捜す。ですか?」
A 「そのようだな。矢印はないか?」
二人は、また矢印を探しました。
遠くの壁に小さな矢印を見つけ、矢印の方に歩いていくと、今度は、「美しさの国」という看板がありました。
A 「美しさの国だとよ。ゆではないな。」
B 「行ってみるしかありませんよ。何か新しいヒントがあるかもしれません。」
(上手へ)
( 幕上がり )
エステ実演
二人の男は、いつのまにか美しさの国を一生懸命見ていました。
(上手から)
B 「すごい、国でしたね。」
A 「ああ、あいさつがすごかった。」
B 「なんか器機も高そうでしたね。」
A 「ここも、出口ではなかったようだな。」
B 「また、矢印を探すんですか?」
A 「それしかないだろ。」
二人は、また、矢印を探し始めました。
しばらく探すと、今度は床に大きな矢印を見つけました。
A 「おい、矢印だぜ」 ( Bを見る)
B 「はい、矢印ですね。 向こうのほうですね。」
( Aを見て 矢印のほうを指し示す)
二人が少し歩いていくと、なにやら扉が見えました。
そこにはひらがなで「かみの国」と看板に書いてあります。
A 「かみの国?神様のくになのか?」
B 「はぁ?! 僕たちは、死んでしまったのでしょうか?神様に合えるってことは、天国なんでしょうか?」
A 「死んでるわけ無いだろ、とにかく入ってみよう。」
(上手へ)
二人の声に反応するように扉が大きく開きました。
( 幕 上がり )
ヘアー科実演
(AB上手から)
A 「 かみの国って、ヘアースタイリングをする国かぁ 」
B 「 みんな、器用ですねー。なんか僕も、やってみたくなってきました。」
A 「ここも出口じゃないな。何かヒントはないのか!」
B 「あの、僕のポケットに紙切れが入っていました。」
A 「え?出口のヒントかもしれない。なんて書いてあるんだ。」
B 「次はもっと不思議な国です。ゆの言葉は見つかりましたか?って書いてあります。」
A 「ゆの言葉なんて・・・いったい何を言いたいんだ!分かりやすく教えろよ!いい加減に出してクレー!」
B 「あ!矢印です。向こうに光っています。」
A 「看板が見えるぞ!何々?表現の国? わけのわかんない国ばっかりだなここは・・・」
二人は、矢印の方に歩いていきます。
すると遠くのほうから、なにやら音がしてきました。
二人は耳を済ませて、音のするほうへ歩いていきました。
( 幕 上がり )
A「なんだ!お、大勢いるぞ… 何してるんだ。」
(AB舞台上手へ)
福祉科の手話
(AB舞台上手から)
A 「言葉を手で表現してたぞ。」
B 「ゆの言葉って!指の言葉ってことじゃないんですかね?」
A 「そうかもしれない。でも出口らしきものは無いぞ。」
B 「違うんですかね。」
A 「わからん。」
B 「あれ?むこうにまた人が大勢いますよ。」
A 「行ってみるか?」
(AB舞台上手へ)
(明るくなり)
芸術文化コースダンス
(AB花道上手から)
B 「懐かしい、ダンスです、実は僕、昔ダンサーになろうと思ってダンスしてたんです。いつの間にかそのこと忘れてしまっていました。あの時はたのしかったなあ!」
( 空を見上げる )
A 「人は、言葉だけではなく、自分の思いをいろんな形で表現できるんだな」
( うれしそうに)
B 「あぁ。僕たちにもやる気になれば、何かできるかもしれない。」
A 「そうだな、俺たちにも・・」
B 「先輩、腹へってきません?」
A 「 あぁ、腹へった。いつもなら、飯食ってる時間だよ。」
(力なさそうに、うつむきながら)
B 「なんか食べたいなあ」 ( 空を見上げて)
A 「レストランがあればいいのに 」( B の顔を見ながら)
B 「こんなところにあるわけないでしょ!!」( 切れ気味にいう)
二人は、顔を見合わせながら、立ち止まりました。
急に冷たい風が吹いてきます。
二人は、怖くなりました。
すると目の前に、ひとりの執事が現れました。
(執事上手花道より)
執事 「おなかがすいたでしょう。こちらへどうぞ」(と丁寧にニ人を案内する。)
ふたりはその後を恐る恐るついていきます。
執事は大きな看板の前で立ち止まりました。
(張り出し舞台を3人回る)
二人の目の前には「食の国はもうすぐです」と書いた看板がありました。
A 「 食の国って?」(笑顔でBを見る)
B 「 あぁ、食の国にって、きっと」(さらに笑顔でAを見る)
AB同時に 「 飯が食える」(大きな声で)
執事「ここを行くとレストラン食の国です。あと、一名様が食事が出来ます。」
B 「一名様!」
A 「二人だめ?」
執事「一名様分しかご用意がありませんので!」
A 「一名様分を二人でってことではだめ?」
執事「それは出来かねます。」
B 「おなか減ってるんです。飢え死にしそうなんです。どうかお願いします。」
A 「どうかおねがいします。」
ふたりは必死に頭を下げる。
執事「いたしかたありませんね。ではついてきてください。」
A 「助かった。」
(3人下手花道へ)
調理科・ホテル科の実演
(AB上手花道より)
B 「あぁ 今までにこんなおいしい料理食べたことがないです。」
A 「そうだな、なんか夢のような感じだ」
B 「最高でした。」
A 「実はな!俺!昔!調理師を目指してたんだ!おいしい料理を大勢のお客さんに食べさせてあげたかった。」
B 「そうなんですか?先輩!今からでも遅くないんじゃないですか?僕は、ここを出られたら、また好きなダンスを習い始めようかと考えています。」
A 「そうか!俺もここを出られたら、調理師免許を取りに学校に行きたくなった。」
B 「ここに来て思ったんですが。このくにの人たちはどれも、楽しそうに仕事をしていましたよね」
A 「あぁ 俺たちとは、何かが違う。みんな生き生きとしていた。」
B 「そう!仕事に夢を持って頑張っていた。」
A 「そうだ!俺たちは、夢をあきらめていたんじゃないかな?」
B 「あ!」
A 「あ!」
B 「ゆの付く言葉!」
A 「そうだ!夢だ!」
(ABストップモーション)
気が付きましたね?
私たち人間は、考えるという力と、夢を見つめるという力を与えられました。
それぞれが、それぞれにしかできない何かをするためにここにいるのです。
だから、自分の力を信じて、ゆっくりと一歩ずつ前を向いて歩いて御覧なさい。
さあ!出口の扉はもう開いています。
あなたたちの夢に向かって歩いてください。
(暗転)